自分の声で、自然なナレーションが作れるようになる90分
2026年8月23日(日)21:00〜22:30
無料で使える日本語ナレーションの道具を、用途に合わせて選べる。
自分の声のクローンが手元にでき、いつでも呼び出せる状態になる。
その声を、実際に動画のナレーションとして差し込む流れがわかる。
AIで動画を作ると、ナレーションだけ機械っぽい声になってしまう。そう感じたことはありませんか。
原因は「AIっぽさ」そのものではなく、使う声の選び方にあることがほとんどです。今日は、いきなり自分の声を複製する前に、まず「無料で、自然な日本語ナレーションを作る方法」を一緒に整理します。
TTS(テキストを声に変える技術)の中から、日本語の自然さと無料度を軸に並べました。
日本語特化・完全ローカルで0円・生成回数の上限なし。ソフト本体は商用利用も可能(使う声のライセンスは別途確認)。
インストールだけで即使える標準音声。流暢だが「その人らしさ」は出ない。
月50万〜100万文字まで無料。安定運用向きだが、クラウドアカウントの用意が要る。
「自分の声」を元に読み上げてもらう技術です。それぞれ条件が違います。
3秒ほどの音声で声を複製。完全ローカルで従量課金なし。Apple Siliconと相性が良い。
クラウド型でとても自然。ただし無料APIは2026年8月31日までの期間限定で、音声データがクラウドに送られる点に注意。
5秒〜1分の音声で学習できる、実績の多いオープンソース。導入がやや技術寄り。
「自然な日本語ナレーション」も「自分の声のクローン」も、無料・完全ローカルのIrodori-TTS1本でできます。
音声データを外へ送らず、自分のパソコンの中だけで完結します。
無料で使ってよく、商用(お金が発生する用途)にも使ってよいという、緩やかな利用条件のひとつです。
・Irodori-TTS:https://github.com/Aratako/Irodori-TTS
英語など他の言語のナレーションには対応していません。英語で作りたい場合は、「無料で自然な日本語ナレーション、何がある?」のページで紹介した道具(Azure・Google Cloud等、多言語対応のもの)を使ってください。
声の元になる録音(参照音声)は、30秒までが目安です。長く録っても、それより後の部分は自動で切り捨てられます。
パソコンの中の、わかりやすい場所(デスクトップなど)に、この名前でフォルダを作ってください。
mms-video-studio
デスクトップなど、あとで見つけやすい場所に、この名前で新しいフォルダを作る
Claude CodeまたはCodexのデスクトップアプリで、そのフォルダを開く
今日1本作って終わりでもOK。もし「気に入った型を残して、次も使いたい」なら、Claude CodeまたはCodexに、フォルダを開いた状態でこう頼んでおくと後が楽になります。
このフォルダの中に、動画制作を続けていくための構成を作ってください。 ・projects(今日作る動画など、1本ごとのプロジェクトを入れる) ・templates(気に入った型を保存しておく) ・output(書き出した動画ファイルを入れる) ・README.md(このフォルダの使い方を書いたメモ) 作ったら、簡単に説明してください。
画面共有でご覧に入れる、参加者限定の道具です。今日この場だけのご案内としてお願いします。
少し時間がかかる作業です。ここでお願いしたら、そのまま次のページへ進んで大丈夫です。裏側で準備が進みます。
このフォルダの中に tools/Irodori-TTS というフォルダを作り、 https://github.com/Aratako/Irodori-TTS を使って、日本語の音声クローンができる状態にセットアップしてください。 ・このパソコンの環境(Mac/Windows、GPUの有無)に合わせて、最適な設定を選んでください ・必要なツールが入っていなければ、インストールもあわせてお願いします ・セットアップが終わったら、自然な日本語の文章で短いテスト音声を1つ作って再生し、完了したことを教えてください 時間がかかってよいので、途中経過は簡潔に教えてください。
スマホのボイスメモでOK(設定→ボイスメモ→音質を「ロスレス」に)。
エアコンや冷蔵庫の近くを避ける。布のある部屋の方が響きにくい。
口から15〜20cm、正面ではなく少し斜めに置く。
読むときの話し方が、そのままナレーションの声になります。落ち着いた説明口調で読んでください(1回30秒ほど)。
こんにちは。今日は、自分の声を使って、動画のナレーションを作る方法を試してみます。難しい機材も、特別な練習も必要ありません。パソコンとAIがあれば、今日、初めての人でも十分に形にできます。普段話しているくらいの速さで、力を抜いて読んでみてくださいね。それでは、始めていきましょう。
2回録った中から、噛まずに読めた方(または良い方)を1つ選ぶ
その音声ファイルを、Claude CodeまたはCodexのチャット欄にドラッグ&ドロップする
下のプロンプトを一緒に送る
この音声ファイルを、自分の声のクローンの元(参照音声)として使えるように整えてください。 無音の部分や言い直しがあれば取り除き、Irodori-TTSで使える形式に変換してください。
同じ文章を、2つの読み方で作ってもらいます。
さっきの声(参照音声)を使って、次の文章を2つの読み方で作って、両方聞かせてください。 文章:「こんにちは。今日は、AIを使った動画づくりについてお話しします。」 ①standard:落ち着いた説明口調(参照音声+話し方の指定を組み合わせる) ②voice-first:声の再現を最優先にした読み方(参照音声のみ)
①と②、自分の声に近い方・聞き取りやすい方を選んでください。
①の方を、これからの動画づくりで使う「基本の声」に決めます。 このフォルダの中に分かりやすく保存して、次からはこの声を呼び出せるようにしてください。
前回作った型や、テンプレート集の型に、今日の声を差し込んでみます。
今日作った「基本の声」を使って、15秒の自己紹介ショート動画を作ってください。 台本には、名前・普段やっていること・今日できるようになったことを入れてください。 サイズは正方形 1:1(1080×1080)でお願いします。 動画の中に「ナレーションは、本人の声をもとにAIで生成しています」という一言も入れてください。
前回のワークショップで使ったのと同じお願い方です。ナレーションの指定だけ、今日の声に変えます。
この動画に、字幕・BGMを足してください。 ・ナレーションは、今日作った「基本の声」の音声ファイルをそのまま使ってください ・BGM:邪魔しすぎない、静かなもの ・字幕:ナレーションと同じ内容を画面下に表示
裏側で何が起きているか、正直に共有しますね。コストも時間もかけずに、というのは私自身の作り方そのものです。
ボイスクローンを使う時も、使わない時も、実は毎回同じIrodori-TTSです。落ち着いた説明口調にしたい時はstandard、声そのものを前面に出したい時はvoice-first。使い分けているだけで、道具はいつも1つ。
今日つないだHyperFramesに内蔵されている音源ライブラリから選んでもらっています。追加の契約や料金は発生しません。
ナレーションの音声に合わせて、HyperFramesの中で自動的に表示させています。別のサービスは使っていません。
クローンしてよいのは、自分自身の声だけです。他の人の声は、本人の同意なく複製しないでください。
動画やSNSに、「ナレーションは、本人の声をもとにAIで生成しています」のような一言を添えると安心です。
参考・出典
・Irodori-TTS:https://github.com/Aratako/Irodori-TTS
・AivisSpeech:https://aivis-project.com/
・Qwen3-TTS:https://github.com/QwenLM(モデルカード参照)
・Fish Audio:https://fish.audio/
・GPT-SoVITS:https://github.com/RVC-Boss/GPT-SoVITS
・edge-tts:https://github.com/rany2/edge-tts